ニコラウス5世礼拝堂フレスコ画
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「ニコラウス5世礼拝堂」(ニコラウス5せいれいはいどう、伊: Cappella Niccolina、英: Niccoline Chapel)はヴァチカン宮殿にある礼拝堂である[1][2][3]。初期イタリア・ルネサンスの巨匠フラ・アンジェリコ と弟子たち (制作の多くを手掛けた可能性がある) が1447–1448年に制作したフレスコ画で名高い。礼拝堂の名称は、私的礼拝堂として建てたニコラウス5世 (ローマ教皇) に由来する。フラ・アンジェリコはヴァチカン宮殿内に4つのフレスコ画連作を描いたが、現存するのはニコラウス5世礼拝堂のものだけである[1]。描かれているのは、初期キリスト教時代の2人の殉教者である聖ステファノと聖ラウレンティウスの生涯の場面で[2][3]、この2人の聖人を描くことを望んだのはニコラウス5世であった[4]。
概要 作者, 製作年 ...
イタリア語: Consacrazione di san Lorenzo come diacono da parte di Sisto II 英語: Sixtus II Consecrates St. Laurence as Deacon | |
作者 | フラ・アンジェリコ |
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製作年 | 1447–1448年 |
種類 | フレスコ画 |
寸法 | 271 cm × 197 cm (107 in × 78 in) |
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礼拝堂は、宮殿の最も古い部分であるインノケンティウス3世 (ローマ教皇) の塔の中に位置している。壁面の上段は、聖ステファノの生涯の場面を、下段は聖ラウレンティウスの生涯の場面を描いている。礼拝堂の穹窿は青色に塗られ、星が描かれており、四隅には4人の福音書記者が表されている。付柱には8人の教父が描かれている[3]。
礼拝堂は通常の旅行客のコースには含まれていないが、予約をしてある特別な団体は見ることができる[5]。