向日葵のある自画像
アンソニー・ヴァン・ダイクの絵画 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
『向日葵のある自画像』(ひまわりのあるじがぞう、蘭: Zelfportret met een zonnebloem, 英: Self-Portrait with a Sunflower)は、バロック期のフランドル出身のイギリスの画家アンソニー・ヴァン・ダイクが1632年から1633年頃に制作した自画像である。油彩。この自画像を制作したとき、ヴァン・ダイクはイングランド国王チャールズ1世の宮廷で「両陛下に仕える首席宮廷画家」を務めていた[1]。ヒマワリと金製の鎖の背景にあるシンボリズムは様々な美術史家たちの間で論争の争点となっている[2]。ヴァン・ダイクの肖像画技法は本作品に見られるような後期イギリス時代と呼ばれる様式に発展し[3]、モデルの肖像を捉えることへのひたむきさは、1641年の画家の死後も長期にわたって肖像画芸術に与えた強い影響力の基礎となった[4]。現在はウェストミンスター公爵の個人コレクションとしてチェシャー州エクルストン(英語版)のイートン・ホール(英語版)に所蔵されている[5][6]。