ハンス・ブルーメンベルク
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ハンス・ブルーメンベルク(Hans Blumenberg, 1920年7月13日 - 1996年3月28日)は、ドイツの哲学者・思想史家。
「メタフォロロギー(隠喩学)」の構想のもと、諸概念の自立的展開を自明史する「概念史」の手法を批判しつつ、明晰判明な概念へと還元されないにもかかわらず、決定的な場面で哲学者が導入する「隠喩」(「絶対的メタファー」)の働きに着目し、哲学史の新たなる記述を試みた。後年には「メタフォロロギー」を包括するかたちで「非概念性の理論」と題される独自の哲学的人間学を構想した。その恐るべき博覧によって縦横無尽に西洋の知の歴史の改編を試みた「ドイツの知の巨人」。