アリスタルコス (クレーター)
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アリスタルコス(Aristarchus)は、月の北西部に横たわるクレーターである。月の表面の大きな構造のなかでもっとも明るいと考えられ、月の平均的なアルベドと比較して2倍ほどもある。これにより肉眼でも確認することができ、大きな望遠鏡であれば眩いばかりである。月面が地球照によって照らされた時でも、容易に確認できる。
概要 アリスタルコス (Aristarchus), 月面座標 ...
アリスタルコス (Aristarchus) | |
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月面座標 | 北緯23.7度 西経47.4度 / 23.7; -47.4 |
直径 | 40 km |
深度 | 3.7 km |
月面余経度 | 日の出時点で48° |
由来 | アリスタルコス |
GPN識別子 | 380 |
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このクレーターは、アリスタルコス台地の南東に位置している。この台地はRilleのようなたくさんの火山的特徴が認められており、ルナ・プロスペクターによって計測されたラドンガス放出現象及びたくさんのTLPが報告されている。
アリスタルコスは初め、イタリアの地図制作者ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョーリによって、ギリシャの天文学者アリスタルコスの名前を取って命名された。彼の業績であるAlmagestum novum (新アルマゲスト)が1651年に出版され、望遠鏡で見える特徴(のちにcratersと呼ばれる)の エポニムは天文学者と哲学者から取られ、この名前は1935年の国際天文学連合の投票で公式に認められた[1]。