ウィーン市電
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ウィーン市電(ウィーンしでん、Straßenbahn Wien)はウィーン市が出資するWiener Linienによって運営されている路面電車(市電)である。1865年に馬車鉄道として開業し、後にウィーントラム社(Wiener Tramwaygesellschaft)が設立された。1872年からは新ウィーントラム社(Neue Wiener Tramwaygesellschaft)と競合するようになり、1883年より最初の蒸気機関によるトラムが導入された。1897年より電化された車両が導入され合わせて公有化が行われている。戦間期、路線網の拡張はピークを迎える。ウィーン市電の軌間はウィーン地下鉄やオーストリア連邦鉄道と同じ1435mmの標準軌が採用され、電化方式は架空電車線方式直流600Vである。2016年現在、約178kmの路線網を有し、年間約3億人の旅客数を扱う[1]。昔からの車両が使われている他、1990年代以降は低床車両の導入も積極的に進められている。