オサイリス・レックス
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オサイリス・レックス(英語: Origins, Spectral Interpretation, Resource Identification, Security, Regolith Explorer。OSIRIS-REx)とは、アメリカ航空宇宙局のゴダード宇宙飛行センター (NASA/GSFC) が、アリゾナ大学の月惑星研究所などと共同開発した、小惑星ベンヌからのサンプルリターンを目的とした宇宙探査機である。なお、オサイリスはエジプト神話の神の名であり、レックスは「王」を意味するラテン語になるように、語呂合わせが行われた名称である[7]。片仮名転記では「オサイレス・レックス」「オシリス・レックス」などとも表記され、日本では「アメリカ版はやぶさ」と呼ばれる場合もある[8]。
概要 オサイリス・レックス, 所属 ...
オサイリス・レックス | |
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オサイリス・レックス(イメージ図) | |
所属 | NASA, UA |
主製造業者 | LM |
公式ページ |
OSIRIS-REx Mission OSIRIS-REx|NASA |
国 | アメリカ合衆国 |
運用者 | アメリカ航空宇宙局 (NASA) |
国際標識番号 | 2016-055A |
カタログ番号 | 41757 |
状態 | 運用中 (帰還カプセル回収済) |
目的 | 小惑星からのサンプルリターン |
観測対象 | ベンヌ |
計画の期間 | 2016年9月 - 2025年9月 |
打上げ機 | アトラス V |
打上げ日時 | 2016年9月8日19時05分(EDT)[5] |
ランデブー日 | 2018年12月3日[5] |
軟着陸日 | 2020年10月20日(UTC) |
運用終了日 | 2025年9月30日(予定) |
物理的特長 | |
本体寸法 | 2.43 × 2.43 × 3.15 m[6] |
最大寸法 |
6.20 × 2.43 × 3.15 m (太陽電池パネル展開時)[6] |
質量 | 2110 kg[6] |
発生電力 | 1226 - 3000 W[6] |
姿勢制御方式 | 3軸制御方式 |
搭載機器 | |
OCAMS | OSIRIS-Rexカメラ |
OVIRS | 可視赤外分光計 |
OTES | 熱放射分光計 |
REXIS | レゴリスX線撮像分光器 |
OLA | レーザー高度計 |
TAGSAM | 小惑星サンプル採取機器 |
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2023年9月24日にサンプルが入っていると見られるカプセルを地球へ投下[9]、推定250gの試料を採取することに成功した[10]。なお探査機本体は、再突入カプセルを分離後にミッション名をOSIRIS-APEXと改め、小惑星アポフィスの周回探査に移行した[11]。