サンソン家
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サンソン家(Famille Sanson)は、フランスの死刑執行人を200年以上にわたって輩出してきた家系である。
軍人であったシャルル・サンソン・ド・ロンヴァルが処刑人ピエール・ジュアンヌの娘マルグリッドと結婚してその職を継いだ事に始まる。特に4代目のシャルル=アンリ・サンソンはギロチンの導入とフランス革命期に大量かつ著名な人物らの処刑を行った事で知られている。処刑人職の世襲は後に6代目アンリ=クレマン・サンソンが放蕩と借金苦の末にギロチンを質入れする不祥事により罷免されるまで続いた。アンリは後に一族の歴史を記した『サンソン家回顧録』を著している。
フランスでは現代においても処刑人の名前といえばサンソンと言われるほど有名だが、家系は既に断絶していると言われている。
姓の「Sanson」は「sans son(音が無い)」と同音であることから、サンソン家の紋章は「割れた(音の出ない)鐘を二匹の犬が脇で眺めている」という図柄を用いている。