マルキオン
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マルキオン(Marcion 100年?-160年?)は2世紀のローマで活躍した小アジア(現トルコ)のシノペ出身のキリスト教徒。シノペのマルキオン(ギリシア語: Μαρκίων Σινώπης)とも呼ばれる。
概要 マルキオン Μαρκίων, 教会 ...
マルキオン Μαρκίων | |
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福音記者ヨハネとシノペのマルキオン(右)を描いた絵画(11世紀頃・ニューヨーク・モルガン図書館蔵) | |
教会 | マルキオン派 |
個人情報 | |
出生 |
100年ごろ ローマ帝国、ポントゥス属州、シノペ |
死去 |
160年ごろ アナトリア半島 |
職業 | 船主 |
著作 | 『マルキオンの福音書』 |
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聖書の「正典」という概念を初めて打ち出し、自らの基準に従って独自の「聖書正典」を作り上げた。マルキオンの思想にはパウロへの強い傾倒とグノーシス主義の影響が見られる。彼は教会によって異端とされたが、その思想を支持する人々はローマでマルキオン派(英語版)という自分たちの教会を結成し、その後数世紀に渡って存続した(エジプト、メソポタミア、アルメニアにまで広まったという)。