ロフストロムループ
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ロフストロムループ(英:Lofstrom loop)またはローンチループ(英:launch loop)とは、上空に持ち上げられた移動ケーブルを用いて、 軌道上に宇宙機や人工衛星を打ち上げるために提案されたシステムである。アメリカの電気技師Keith Lofstromによって考案された。
長さは約2000km、高度は最大80kmほどの動的な構造の磁気浮上式ケーブル輸送システムである。
ロフストロムループのケーブルは、構造物の周りを循環するベルトの運動量によって高度が保持される。この循環は構造の重量を各端にある1組の磁気ベアリングに伝達する。
この運動法則については鎖の噴水現象を参照のこと。
ロフストロムループが実現した場合ロケット以外の打ち上げ方式が可能になる。重さ5トンの宇宙機を電磁的に加速させることで軌道上にまで飛ばせると見られている。上空の加速トラックを形成するケーブルの平坦な部分から発射されることによって達成される[1]。
このシステムは宇宙旅行、宇宙開発、宇宙移民のために人間を打ち上げるのに適した設計になっており、比較的負担の少ない3G程度の加速で済む [2]。