ヴィーナスに訴えるキューピッド
ウィキペディア フリーな encyclopedia
『ヴィーナスに訴えるキューピッド』(ヴィーナスにうったえるキューピッド、独: Venus mit Amor als Honigdieb、英: Cupid Complaining to Venus)は、ドイツ・ルネサンス期の画家ルーカス・クラナッハ (父) が油彩で制作した絵画で、ナショナル・ギャラリー (ロンドン)に所蔵されている[1][2]。 ヴィーナスが上げている足の下の石には、 リングを咥えている翼の生えたヘビの図案があるが、これは1508年にフリードリヒ3世 (ザクセン選帝侯) からクラナッハに与えられた紋章である[1]。
概要 作者, 製作年 ...
ドイツ語: Venus mit Amor als Honigdieb 英語: Cupid Complaining to Venus | |
作者 | ルーカス・クラナッハ |
---|---|
製作年 | 1526–1527年ごろ |
種類 | 板上に油彩 |
寸法 | 81 cm × 55 cm (32 in × 22 in) |
所蔵 | ナショナル・ギャラリー (ロンドン) |
閉じる
クラナッハと工房による約20点の同様の作品が知られ、ギュストロウ宮殿(英語版)にある1527年の最初期の作例から1545年のグラスゴーのバーレル・コレクション(英語版)のものまで、様々なポーズをし、ほかの細部も異なる人物像が描かれている。ニューヨークのメトロポリタン美術館は、現存するヴァージョンの数は、この主題の絵画がクラナッハの最も成功した構図のうちの1つであったことを示すものであると述べている。