三成聖者
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東方教会の三成聖者(さんせいせいしゃギリシア語: Οι Τρείς Ιεράρχες, ロシア語: Три Святителя, ルーマニア語: Sf. Trei Ierarhi, 英語: Three Holy Hierarchs)とは、大ワシリイ(ヴァシリオス)、神学者グリゴリイ(グリゴリオス)、金口イオアン(イオアンニス)の三人の聖人をいう(人名表記は日本ハリストス正教会のもの、括弧内は現代ギリシャ語読み[1])。
三成聖者は初代教会に対して高い影響力を持つ主教達であり、キリスト教神学の形成に枢要な役割を果たした。東方教会にあっては三大成聖者及び全地の大教師としても知られ、日本ハリストス正教会では「三大成聖者大司祭首」(さんだいせいせいしゃだいしさいしゅ)とも呼ばれる。三成聖者のうち、大ワシリイと神学者グリゴリイはカッパドキア三教父にも数えられている。一方ローマ・カトリックにおいても三人は教会博士として崇敬されている。
三成聖者を構成するそれぞれの聖人は正教会、カトリック教会、聖公会、およびその他のキリスト教諸教会において崇敬されているが、三人を一組として「三成聖者」と呼び特に記憶するのは正教会である。