二硫化アリル
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二硫化アリル(にりゅうかアリル)またはジアリルジスルフィド (diallyl disulfide) はネギ属の植物にみられる有機硫黄化合物である。硫化アリルやジアリルテトラスルフィドとともに、ニンニクの精油の主成分をなしている。黄色みを帯びた液体で、水には溶けず、強いニンニク臭を持つ。ニンニクなどのネギ科植物を切ったときに放出されるアリシンが分解することによって生成する。二硫化アリルは、民間伝承でニンニクにあるさまざまな健康によい効果を持つとされる一方で、ニンニクアレルギー(英語版)を引き起こすアレルゲンでもある。ごく薄く希釈したものが食品の香り付けに用いられる。
概要 二硫化アリル, 識別情報 ...
二硫化アリル | |
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4,5-ジチア-1,7-オクタジエン | |
別称 ガリシン, DADS | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 2179-57-9 |
PubChem | 16590 |
ChemSpider | 15730 |
KEGG | C08369 |
ChEMBL | CHEMBL366603 |
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特性 | |
化学式 | C6H10S2 |
モル質量 | 146.28 g/mol |
外観 | 強いニンニク臭を持つ淡黄色液体[1] |
密度 | 1.01 g/cm3 [2] |
沸点 |
180 °C |
水への溶解度 | エタノール、油に可溶[1] |
危険性 | |
Rフレーズ | 22-36/37/38 |
Sフレーズ | 22-36/37/38 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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