利用者:YTRK/シティ・ステータス (イギリス)
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イギリスにおけるシティ・ステータス(英:City Status)は、選ばれた自治体に対して国王が与える地位である。2014年現在、イギリスには69のシティがあり(一覧)、その分布はイングランドに51、ウェールズに6、スコットランドに7、北アイルランド5となっている[1]。シティ・ステータスの保持がその都市に特別な権利を与えることはないが、この地位には独特の品格があり、競争は激しいものとなっている。
シティ・ステータスは、特定の基準に基づいて自動的に適用されるわけではないが、 イングランドとウェールズにおいては、伝統的に主教座聖堂がある街に与えられるものであった。この関係は、1540年代にヘンリー8世がイギリス国教会の教区を6つ制定し、主教座のある街にシティ・ステータスを特許状によって付与したことにさかのぼるものである。
アイルランドにおいては、シティ・ステータスが与えられた街はイングランドやウェールズよりもはるかに少なく、現在の北アイルランドには19世紀以前にシティ・ステータスを得た都市は2つしか存在しない。さらに、スコットランドでは19世紀に追加付与が行われるまでシティ・ステータスが国によって明示的に認められていなかった。シティ・ステータスの追加付与はまずイングランドとウェールズにおいて新しく大聖堂が建設された街に対して行われ、その後スコットランドやアイルランドにも拡大された。20世紀に入ると、イングランドとウェールズにおいて大聖堂の存在がシティ・ステータスの条件であったのが解除され、それ以降の付与は人口規模を含むさまざまな基準で行われている。
地方自治制度改革の一環として一部の自治体が廃止され、古くからの市のいくつかはその地位を奪われたが、影響を受けた市のほとんどに対してその地位の継続または回復のための特許が与えられており、現在イギリス国内において市から降格されそのままになっている街はロチェスターとエルギンの2つのみである。「City」という単語そのものはシティとしての地位を示すものではなく、歴史との関わりを示すため(例:ホワイト・シティ(英語版))や、宣伝・他との区別のため(例:ストラットフォード・シティ)に地名に付け加えて使われることもある。また、大規模な街には小さな市よりも大きいものがあるが、国王の特許がなければ市を名乗ることは許されない。[要出典]