月のピラミッド
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月のピラミッド(つきのピラミッド)はテオティワカンに現存するうち、太陽のピラミッドに次いで2番目に大きな構造物である。メキシコのテオティワカン遺跡の北の端に建っており、その真北にみえるセロ・ゴード山を模倣するかのように建設されている。ナワトル語ではテナン (Tenan) と呼ばれており、これは "母、もしくは石" という意味である。月のピラミッドは太陽のピラミッドと似た構造で建造されており、同様の構造は紀元200年以前から存在していた。
概要 所在地, 地域 ...
月のピラミッド正面 | |
所在地 | メヒコ州 |
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地域 | メソアメリカ |
座標 | 北緯19.6996度 西経98.8440度 / 19.6996; -98.8440 |
種類 | ピラミッド、神殿 |
所属 | テオティワカン |
全長 | 150 m |
幅 | 140 m |
高さ | 46 m |
歴史 | |
完成 | 200年 - 450年頃 |
放棄 | 750年[1] |
時代 | ツォルキン |
文化 | テオティワカン文明 |
追加情報 | |
状態 | UNESCOの保護下 |
所有者 | 国営 |
管理者 | 世界遺産委員会 |
一般公開 | 可 |
登録名 | 古代都市テオティワカン |
区分 | 文化遺産 |
基準 | i, ii, iii, iv, v, vi |
登録日 | 1987年 |
登録コード | 414 |
地域 | 中央アメリカ |
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建設は周囲の建造物群と合わせて100年ごろから始まり450年ごろまで続いた。[2]正面の斜面には、死者の大通りから繋がるタルー・タブレロ構造で4段の階段状の祭壇があり、ピラミッドの頂上の舞台にまで繋がっている。かつてこの壇上には、ピラミッドの麓で彫刻が見つかった月と水と豊穣の女神で、自らと地球も造ったテオティワカンの大女神を讃えるための、式典を行う壇があったと考えられている。
ピラミッド正面には月の広場がある。広場の中央には内側が五点形 (Quincunx)、もしくは「テオティワカンの十字架」と呼ばれる独自の構造をした祭壇がある。