活性窒素種
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活性窒素種(かっせいちっそしゅ、英: reactive nitrogen species、略称: RNS)は、一酸化窒素(•NO)とスーパーオキシドアニオン(O2•−)に由来する、抗微生物作用を示す分子ファミリーである。一酸化窒素はNOS2、スーパーオキシドアニオンはNADPHオキシダーゼの酵素活性によって主に産生される。NOS2は主にマクロファージに発現し、サイトカインや微生物産物、特にIFN-γとリポ多糖によって誘導される[2]。
活性窒素種は活性酸素種(ROS)と共に作用して細胞を損傷し、ニトロソ化ストレス(nitrosative stress)を引き起こす。そのため、これら2つの分子種はまとめてROS/RNSと呼ばれることもある。