海軍元帥 (ソ連)
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海軍元帥(かいぐんげんすい、露:Адмирал флота、英:Admiral of the Fleet)は、1940年から1955年までのソビエト連邦海軍の最高階級であり、1962年からは最高位に次ぐ階級。
概要 海軍元帥 Адмирал флота, 国 ...
海軍元帥 Адмирал флота | |
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肩章と袖章(1974年-1991年) | |
元帥星章(小型) | |
国 | ソビエト連邦 |
軍隊 | ソビエト連邦海軍 |
制定 | 1940年 1962年4月28日 |
廃止 | 1955年3月3日 1991年 |
上位階級 | ソ連邦海軍元帥 |
下位階級 | 海軍大将(ロシア語版) |
同等階級 | 上級大将 |
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この階級には、かなり紛らわしい歴史がある。上級大将(英:General of the Army)と同等の階級として、1940年最高会議幹部会の決議により創設された。しかし、1944年イワン・イサコフとニコライ・クズネツォフがこの階級に昇進するまで、任命される者はなかった。
1944年の記章には4つのナヒーモフ星が付いていたが、しかし1945年この階級がソ連邦元帥と同等であると布告されたとき、それは1つの大きな星と取り替えられ、元帥肩章も同様に取り替えられた。そして2人いた現職の海軍元帥には、大型の元帥星章が与えられた。そのため、1945年から1962年まで、海軍大将と海軍元帥の間には、上級大将に相当する階級が存在しなかった。
海軍元帥の階級は1955年3月のソ連邦海軍元帥創設により一度消滅したが、1962年に海軍における2番目に高い階級(つまりは他軍事組織の上級大将に相当する)として復活した。それ以来、この階級の保有者には、小型の元帥星章が与えられた。