煙草と悪魔
芥川龍之介の短編小説 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
『煙草と悪魔』(旧字『煙草と惡魔』、たばことあくま)は、芥川龍之介の短編小説。1916年(大正5年)11月に『新思潮』誌上にて発表された。
概要 煙草と悪魔, 作者 ...
煙草と悪魔 | |
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作者 | 芥川龍之介 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 短編小説 |
発表形態 | 雑誌掲載 |
初出情報 | |
初出 | 「煙草」-『新思潮』1916年11月号 |
刊本情報 | |
出版元 | 新潮社 |
出版年月日 | 1917年11月 |
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同名の単行本は1917年に新潮社より出版された。芥川の小説におけるジャンル「切支丹物」のひとつ。煙草を日本に広めたのは悪魔であるという珍説を書くとともに、その悪魔が誘惑しようとした牛商人にやり込められる顛末を描く。
芥川は作品の最後で、「煙草があまねく日本全土に普及したところを見れば、牛商人に負けたはずの悪魔は勝っていたのではないだろうか」「明治以降、再、渡来した彼の動静を知ることが出来ないのは、返す返すも残念である」と結んでいる。