珪亜鉛鉱
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珪亜鉛鉱(けいあえんこう、英: Willemite、ウィレマイト)は、亜鉛ケイ酸塩鉱物(Zn2SiO4)および亜鉛の微小鉱物である。短波紫外光下で強い蛍光(緑)を示す。繊維状塊、硬い褐色塊(珪酸亜鉛マンガン鉱、トルースタイト)、アップルグリーンの宝石様塊など日光の下では様々な色で存在する。
概要 珪亜鉛鉱, 分類 ...
珪亜鉛鉱 | |
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ナミビア産珪亜鉛鉱 | |
分類 | ケイ酸塩鉱物 |
シュツルンツ分類 |
9.AA.05 (10 ed) 8/A.01-20 (8 ed) |
Dana Classification | 51.1.1.2 |
化学式 | Zn2SiO4 |
結晶系 | 三方晶系 |
対称 | R3 |
晶癖 | 線維状、ブドウの房状(英語版)から塊状 |
へき開 | {0001}, {1120} - imperfect |
断口 | 不規則から貝殻状 |
モース硬度 | 5.5 |
光沢 | ガラスから樹脂 |
色 | 無色から白色、灰色、黒色、フレッシュ(薄橙)レッド(赤色)、バーガンディーレッド(赤色)、ピンク、褐色、暗褐色、マホガニーブラウン(褐色)、ハニーイエロー(黄色)、黄色、アップルグリーン、青色、パステルグリーン、淡青色、アジュールブルー |
透明度 | 透明から不透明 |
比重 | 3.9 – 4.2 |
光学性 | Uniaxial (+) |
屈折率 | nω = 1.691 – 1.694 nε = 1.719 – 1.725 |
複屈折 | δ = 0.028 |
その他の特性 | 強い蛍光; リン光かもしれない |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 | |
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1829年にベルギーのヴィエイユ・モンターニュ(英語版)鉱山で発見された。アルマン・レヴィ(英語版)は務めていた大学で学生から試料を見せられた。レヴィはネーデルラント王ウィレム1世にちなんでwillemiteと命名した[4](villemiteと綴られることもある)[5][6][7]。変種のトルースタイト(troostite)はオランダ系アメリカ人の鉱物学者ヘラルト・トローストに因んで命名された[8]。