聖マルガリタ (ティツィアーノ)
ウィキペディア フリーな encyclopedia
『聖マルガリタと竜』(英: Saint Margaret and the Dragon)あるいは単に『聖マルガリタ』(伊: Santa Margherita, 西: Santa Margarita, 英: Saint Margaret)は、イタリアのルネサンス期のヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノ・ヴェチェッリオが1565年ごろに制作した絵画である。油彩。キリスト教の聖人であるアンティオキアの聖マルガリタのドラゴンを退治する物語を主題としている。スペイン国王フェリペ2世が所有したほぼ同じ構図の作品が2点知られており、現在は古いバージョンがエル・エスコリアル修道院に、新しくより有名なバージョンがマドリードのプラド美術館に所蔵されている[1][2]。またイングランド国王チャールズ1世が所有したティツィアーノと工房の複製とされるバージョンが存在し、2018年にサザビーズで売却された[3][4][5][6]。これに加えて、工房による構図の異なるバージョンがプラド美術館に所蔵されている[2]。