脂漏性湿疹
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脂漏性湿疹(しろうせいしっしん、Seborrheic Dermatitis)とは、頭部や顔面にフケ様の付着物を伴う湿疹で成人に多い。脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とも。鼻の脇、耳の裏、胸前部、脇、陰部など脂質の分泌のある部分に炎症を起こす。
原因は皮膚常在菌のマラセチア(英語版)(英: Malassezia)だが、特定の人々で炎症を起こす原因は明確には特定されていない。乳児に出現するものは、乳児脂漏性湿疹として区別され、自然軽快する。
成人で発生すると難治性でしばしば再発し、寒い時期やストレスがきっかけとなりやすい。完治させる薬はないが、症状軽減の治療として急性症状はステロイド軟膏によく反応し、症状の鎮静を維持するために抗真菌薬やその含有シャンプーを用いる。代替治療には、局所カルシニューリン阻害剤(免疫抑制剤)やティーツリーが使われる。その他、角質軟化、毎日の洗顔と保湿。