自然の諸原理に還元された和声論
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自然の諸原理に還元された和声論(しぜんのしょげんりにかんげんされたわせいろん、Traité de l'harmonie réduite à ses principes naturels)は、ジャン=フィリップ・ラモーが完成させた音楽に関する教程である。Jean-Baptiste-Christophe Ballardによって1722年に出版された。
なお、かつて「harmonic」に相当するイタリア語「armoniche」は和声ではなく、音楽そのものを指していたことがあった。書名は「和声論」と掲げられているが、実際には音楽全般に関することがすべて入っている。これはジョゼッフォ・ツァルリーノの「Le istituzioni armoniche」に音楽すべてのことが著述されていたことの継承である。したがって「和声論」と訳すのは実は正しくなく「音楽論」と訳されるのが適当である。しかしながら、日本では「ラモーの和声論」と紹介されることが圧倒的に多く、日本語版の書名も「自然の諸原理に還元された和声論」であるため、こちらに従っている。