芙蓉部隊
ウィキペディア フリーな encyclopedia
芙蓉部隊(ふようぶたい)とは、大東亜戦争(太平洋戦争)末期の日本海軍において、三個飛行隊(戦闘八〇四飛行隊、戦闘八一二飛行隊、戦闘九〇一飛行隊)により編成された進攻夜間戦闘機隊。
「関東空部隊」として発足した当初、自らで「芙蓉部隊」(もしくは「芙蓉隊」)と称し、沖縄戦における菊水作戦中に正式な部隊名として呼称されるようになった[1]。美濃部正少佐が指揮を執り、敵飛行場・艦船に対する夜襲を主戦法とした。指揮官美濃部の方針により特攻を拒否した部隊として紹介されることが多いが[2][3][4][5][6]、実際には部隊編成当初から特攻を戦術として採用し[7]、美濃部の命令で特攻出撃をしたことがあり[8]、自発的特攻による戦死者を出している[9]。芙蓉部隊隊員の多くも、自分達が特攻隊の編成から外されたという認識は無く、実態については異聞がある[10]。