イコノスタシス(iconostasis、「聖障(せいしょう)」と訳される)とは聖所(せいじょ・内陣)と至聖所(しせいじょ)を区切る、イコンで覆われた壁である。正教会と東方諸教会の聖堂で用いられる。日本正教会ではロシア語の"иконостас"(イコノスタス)に準拠し「イコノスタス」と呼ばれる事が多いが、ギリシャ語(εικονοστάσιο)・英語(iconostasis)に由来する「イコノスタシス」の表記も用いられる。
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キプロスの聖サワ聖堂のイコノスタシス(
キプロス正教会)
諸
神品による
奉神礼の光景。白地に金色の刺繍を施された
祭服を着ている2人が
輔祭。左手前に大きく写っている濃い緑色の祭服を着用した人物と、イコノスタシスの向こう側の
至聖所の奥に小さく写っている人物が
司祭。至聖所の
宝座手前で水色の祭服を着用し、
宝冠を被って奉事に当たっているのが
主教である。正教会では祭日ごとに祭服の色を統一して用いるのが一般的であり、このように諸神品が別々の色の祭服を用いるケースはそれほど多くは無い。祭服をこのように完装するのは写真撮影などの特別な場合を除いて
公祈祷の場面に限られている。