コプト語
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コプト語(英語: Coptic, コプト語: Ⲙⲉⲧⲣⲉⲙ̀ⲛⲭⲏⲙⲓ met rem en kīmi)もしくはコプト・エジプト語 (Coptic Egyptian) は、4世紀以降のエジプト語をさす用語である。この時期のエジプト語は当時のエジプトを統治していた東ローマ帝国の公用語であるギリシア語の影響を語彙・文法・表記などの面で強く受けており、この時代以降のエジプト語の言語体系にも基本的にそれが引き継がれているため、この時期を境にそれ以前のエジプト語と区別している。
概要 コプト語, 話される国 ...
コプト語 | |
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Ⲙⲉⲧⲣⲉⲙ̀ⲛⲭⲏⲙⲓ met rem en kīmi | |
話される国 | エジプト |
話者数 | 母語話者数十名・限定的用途の第二言語として数百人〜数千人 |
言語系統 | |
表記体系 | コプト文字 |
言語コード | |
ISO 639-2 |
cop |
ISO 639-3 |
cop |
Linguist List |
cop |
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一般的にはコプト語と呼ばれているが、コプト語という独立した言語が存在しているわけではなく、あくまでもエジプト語の一段階である。
最古級の聖書翻訳のいくつかを含むコプト語訳聖書、グノーシス思想の重要文献であるナグ・ハマディ写本、『ケファライア(英語版)』を含むマニ教文献など、古代末期の宗教を知る上で重要な文献がこの言語で書かれている。