心 (仏教)
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心(しん[1]、巴: 梵: citta チッタ)とは、仏教における心概念。学派・宗派によってその内容は諸説分かれる。一般に、知性・感情・意志などの総称として用いられ、もの(色法)や身体とは区別されると考えられている[2]。また、意識下の心、深層心理が説かれる場合もある[2]。語源的には、種々の(梵: citra)対象を認識するからとも、集める(梵: cinoti)からとも解釈される[3]。
パーリ仏典ではcittaと重複して用いられる語として、意(Manas)、識(Vijñāna)が存在し、これらは一般的な意味の「心」として使われることもあれば、心所(cetasika)を指すこともある[4]。