アデニン
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アデニン (adenine) は核酸を構成する5種類の主な塩基のうちのひとつで、生体内に広く分布する有機化合物である。
概要 アデニン, 識別情報 ...
アデニン | |
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9H-purin-6-amine | |
別称 6-aminopurine | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 73-24-5 |
PubChem | 190 |
ChemSpider | 185 |
UNII | JAC85A2161 |
日化辞番号 | J5.257D |
DrugBank | DB00173 |
KEGG | D00034 |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL226345 |
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特性 | |
化学式 | C5H5N5 |
モル質量 | 135.13 g mol−1 |
外観 | 無色結晶 |
密度 | 1.6 g/cm3 (calculated) |
融点 |
360–365°C(分解) |
酸解離定数 pKa | 4.15 (secondary), 9.80 (primary)[1] |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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プリン骨格は糖ともアミノ酸とも異なる独特の形状をしているにもかかわらず、アデニン、グアニンの他、コーヒーや茶に含まれるカフェイン、ココアに含まれるテオブロミン、緑茶に含まれるテオフィリンなどを構成し、また最近ではプリン体をカットしたビールなども販売されるほどありふれた有機物である。アデニンはシアン化水素とアンモニアを混合して加熱するだけで合成されるため、原始の地球でもありふれた有機物であったと考えられる。