アラカン軍
ウィキペディア フリーな encyclopedia
他の同盟の武装組織については「アラカン軍 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
アラカン軍(アラカンぐん、英語:Arakan Army、ラカイン語:ရက္ခိုင့်တပ်တော်、ラテン文字表記:Rakhaing Tatdaw、ビルマ語:ရက္ခိုင့်တပ်တော်)、略称:AAは、ミャンマーのラカイン州(旧称:アラカン州)を中心に活動する国内最大規模の武装組織である。2009年4月10日に設立され、政治部門としてアラカン統一連盟(United League of Arakan、ULA)を持ち、現在は最高指揮官のトゥアンムラッナイン少将とニョトゥンアウン准将に率いられている[1]。政治部門はアラカン統一連盟(United League of Arakan; ULA)である[1]。同団体は武装闘争の目的をラカイン族(アラカン族)の主権を回復することとしている[16]。2024年4月10日をもって、ラカイン州の住民すべてを代表する組織とすることを目的として、アラカ軍(Arakha Army)への改名が発表された[17]。
アラカン軍 | |
---|---|
ရက္ခိုင့်တပ်တော် | |
指導者 |
トゥアンムラッナイン[1] ニョトゥンアウン[2] |
報道官 | カイントゥカ[3] |
活動期間 | 2009年4月10日 (2009-04-10) – 現在 |
本部 |
カチン州ライザ(現在) ラカイン州ミャウウー(計画中) |
活動地域 |
チン州[4], カチン州, ラカイン州, ザガイン地方域[5], シャン州, バングラデシュ・ミャンマー国境 中国・ミャンマー国境 |
主義 |
ラカイン(アラカン)族ナショナリズム アラカン族を中心とするアラカン(ラカイン)住民の民族自決 国家連合 |
現況 | 活動中 |
規模 |
38,000+ (2024年2月の主張) [6] チン州とラカイン州に15,000以上、カチン州とシャン州に1500前後 (推定、2024年2月)[7] |
上部組織 |
|
関連勢力 |
他の同盟組織: |
敵対勢力 |
|
戦闘と戦争 |
|
旗 | |
ウェブサイト |
www |
2024年の2月のインタビューで、トゥアンムラッナインはアラカン軍は38,000の兵を持つまでに成長したと述べた[6]。軍事・安全保障の専門家であるAnthony Davis[18] はこのような主張を否定し、ラカイン州とチン州に15,000以上、加えてカチン州とシャン州に1500前後の兵力を置いていると推定した[7]。
2010年代初期にはカチン紛争においてカチン独立軍とともにミャンマー軍と戦い、2016年のラカイン州の紛争の開始以降この地域への関与をさらに強めた[19]。 2019年には治安部隊や軍への攻撃を行い、それに対しミャンマー軍はさらに苛烈な攻撃を行った[20][21]。 同州北部での中央政府の支配を弱体化させた後2020年後半に停戦を結び、生まれた権力の空白は次の18か月にアラカン軍による裁判所や警察機構の設立、COVID-19ワクチンの接種などを行う統治機構建設の試みなどで埋められた[22]。
2021年以降のミャンマー内戦においては、2022年7月にミャンマー軍がアラカン軍の基地に空爆を行った後停戦が崩壊した[23]。双方は2022年11月に一時的な停戦に同意し、人道的な理由によるものと伝えられている[24]。
2023年には10月シャン州にて三兄弟同盟による大規模な攻勢に加わったほか、11月にはラカイン州での戦闘を再開させ[25]、翌年2月には既にミャウウーなど複数の都市を占拠した[26]。