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イーゼンハイム祭壇画
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『イーゼンハイム祭壇画』(イーゼンハイムさいだんが、独: Isenheimer Altar、仏: Retable d'Issenheim、英: Isenheim Altarpiece)は、ドイツ・ルネサンス期の彫刻家ニコラウス・ハーゲナウアー(英語版)と画家マティアス・グリューネヴァルトが1512-1516年に制作した祭壇画である[1][2]。フランスのコルマールにあるウンターリンデン美術館(英語版)に展示されている[2][3]。
概要 作者, 製作年 ...
ドイツ語: Isenheimer Altar 英語: Isenheim Altarpiece | |
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作者 | マティアス・グリューネヴァルト、ニコラウス・ハーゲナウアー(英語版) |
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製作年 | 1512-1516年ごろ |
種類 | 板上に油彩 |
寸法 | 336 cm × 460 cm (132 in × 180 in) |
所蔵 | ウンターリンデン美術館(英語版)、コルマール |
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本作はグリューネヴァルトの最大の作品で、彼の傑作とみなされている。コルマール近郊にあるイーゼンハイム(英語版)の聖アントニウス修道院(英語版)のために4年の歳月を費やして描かれた[3]。制作を依頼したのは、この修道院の全盛期をもたらした2人の富裕にして敬虔な指導者ヨハン・ド・オルリアコとグイド・グエルシである[1]。修道院の聖アントニウス会修道士は、疫病患者の世話と麦角菌による麦角症(英語版)、別名「聖アントニウス病」など皮膚病の治療で知られていた[2][4]。
十字架上のイエス・キリスト像は疫病の腫瘍で覆われ、患者にキリストが彼らの苦痛を理解し、共有していることを示すものとなっている。作品が病気の真の症状を描いていることは、ヨーロッパ美術の歴史では異例のことである[5]。
聖アントニウス修道院の聖堂にあった祭壇画は、描いた画家グリューネヴァルトの名前とともに長く忘れ去られていた[3]。しかし、フランス革命の混乱を避けて1793年にコルマールに運ばれ、1852年に開館したウンターリンデン美術館に展示されることにより[2][3]、約350年ぶりに再発見された[3]。