ハンコ半島
フィンランド本土の最南端にある半島 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
ハンコ半島(ハンコはんとう、英語: Hanko Penisula、フィンランド語: Hankoniemi、スウェーデン語: Hangö udd)は、フィンランド本土の最南端にある半島である。ハンコ半島にはハンコの町がある。エストニア本土の最北西部とハンコ半島とを結ぶ線が、バルト海とフィンランド湾の厳密な境界である。大北方戦争におけるハンゲの海戦(Battle of Gangut)は、ハンコ半島沖で行なわれた(「Gangut」はスウェーデン語の「Hangö udd」の音訳である)。
概要 ハンコ半島, 座標 ...
閉じる
ハンコ半島およびタンミサーリ(英語版)一帯の群島、浅湾、汽水域などには海岸ラグーン、バルト海岸草地、フェノスカンジアの落葉性の沼地林などのタイプの湿地がある。カモおよびオニアジサシなどの渉禽類の生息地として、2004年にラムサール条約登録地となった[1]。
ハンコ半島は、戦争で重要な役割を果たしてきた。例えば、ロシア帝国が首都サンクトペテルブルクを守るための要塞のピョートル大帝海軍要塞(英語版)がここにあった(フィンランド大公国)。フィンランド内戦では、1918年4月にドイツ軍部隊が上陸した。冬戦争後の講和条約ではフィンランドが大幅に譲歩させられ、ソビエトがハンコ海軍基地(英語版)として30年間租借することになった。しかし、継続戦争の間に25,000人のソビエト軍兵士が撤退し、1941年12月にフィンランドが取り戻した。