ピースキーパー (ミサイル)ウィキペディア フリーな encyclopedia LGM-118A ピースキーパー(Peacekeeper)は、アメリカ空軍がかつて運用していた大陸間弾道ミサイル。 サイロから発射されたピースキーパーICBM。アメリカで最初にコールドローンチ方式[1]を採用したピースキーパーICBMの発射にあたっては、最初に高圧ガスによってサイロからミサイルが打ち出され、一定の高度に到達した時点でミサイルの推進エンジンに点火されてミサイルが上昇を開始する。従来のホットローンチ方式ではサイロ内でミサイルのロケットエンジンに点火されるためサイロ内部が高温のロケットエンジンの排気に晒されて破壊されてしまうが、コールドローンチ方式であればサイロはミサイル発射後も機能に問題を生じることが無く再利用が可能とされていた。ミサイル本体中央部に見える黒い四角形の物はサイロから打ち出すときにミサイルを守る防護タイル。なお地上にミサイルが出て第1段ブースターが点火すると防護タイルは飛翔時の抵抗にならないよう剥がれ落ちる 米国のICBMLGM-118A ピースキーパーの発射実験によりクェゼリン環礁に落下する再突入体 マーティン・マリエッタ社が主契約者となり生産された。STARTⅡやモスクワ条約の締結により2002年に退役が決定、2005年9月15日に退役・廃棄が完了している。なお、退役したピースキーパーは、使い捨て型ロケット「ミノタウロスⅣ」として人工衛星打ち上げに使用されている。
LGM-118A ピースキーパー(Peacekeeper)は、アメリカ空軍がかつて運用していた大陸間弾道ミサイル。 サイロから発射されたピースキーパーICBM。アメリカで最初にコールドローンチ方式[1]を採用したピースキーパーICBMの発射にあたっては、最初に高圧ガスによってサイロからミサイルが打ち出され、一定の高度に到達した時点でミサイルの推進エンジンに点火されてミサイルが上昇を開始する。従来のホットローンチ方式ではサイロ内でミサイルのロケットエンジンに点火されるためサイロ内部が高温のロケットエンジンの排気に晒されて破壊されてしまうが、コールドローンチ方式であればサイロはミサイル発射後も機能に問題を生じることが無く再利用が可能とされていた。ミサイル本体中央部に見える黒い四角形の物はサイロから打ち出すときにミサイルを守る防護タイル。なお地上にミサイルが出て第1段ブースターが点火すると防護タイルは飛翔時の抵抗にならないよう剥がれ落ちる 米国のICBMLGM-118A ピースキーパーの発射実験によりクェゼリン環礁に落下する再突入体 マーティン・マリエッタ社が主契約者となり生産された。STARTⅡやモスクワ条約の締結により2002年に退役が決定、2005年9月15日に退役・廃棄が完了している。なお、退役したピースキーパーは、使い捨て型ロケット「ミノタウロスⅣ」として人工衛星打ち上げに使用されている。