ヘラクレスとアンタイオス (ポッライオーロ、ウフィツィ美術館)
ウィキペディア フリーな encyclopedia
『ヘラクレスとアンタイオス』(伊: Ercole e Anteo, 英: Hercules and Antaeus)は、イタリアのルネサンス期のフィレンツェの画家アントニオ・デル・ポッライオーロが1460年から1475年頃に制作した絵画である。テンペラ画。主題はギリシア神話の英雄ヘラクレスとアンタイオスの戦いから取られている。ヘラクレスはフィレンツェの英雄であり、政治的・経済的成功を促進させたフィレンツェ国家、その冷酷かつ好戦的な精神の象徴と見なされた。本作品および『ヘラクレスとヒュドラ』(Ercole e l'Idra)は、いずれもポッライオーロ兄弟が1460年代にメディチ・リッカルディ宮殿(英語版)のサラ・グランデ(Sala Grande)を装飾するために制作した、ヘラクレスの難行を描いた3点の神話画連作のうち2点を縮小複製したものと考えられている。現在はフィレンツェのウフィツィ美術館に所蔵されている[1][2][3][4]。