メドゥーサの首 (ルーベンス)
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『メドゥーサの首』(メドゥーサのくび、蘭: Hoofd van Medusa, 独: Haupt der Medusa, 英: Head of Medusa)、あるいは単に『メドゥーサ』(英: Medusa)は、バロック期のフランドルの巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスが1613年ごろに制作した絵画である。油彩。ギリシア神話の英雄ペルセウスによって退治された怪物メドゥーサの頭部を描いている。絵画はもともとルーベンスに帰属されていなかった[1]。メドゥーサは、ルーベンスやカラヴァッジョなど数多くのバロック期の画家がギリシア神話に関心を持っていたため、当時人気のあった図像的シンボルであった。シンボルとしてのメデューサの使用は何世紀にもわたって発展した。ルーベンスの絵画はギリシア神話のメドゥーサの物語の解釈に基づいており、図像の意味は様々に解釈されている。第2代バッキンガム公爵ジョージ・ヴィリアーズのコレクションに属していたことが知られている。現在はウィーンの美術史美術館に所蔵されている[2][3][4][5]。また同時期のヴァリアントがブルノのモラヴィア美術館(英語版)に所蔵されている[6]。