モスクワ郊外コンサート会場銃乱射事件
2024年3月22日にロシアで発生したテロ攻撃事件 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
モスクワ郊外コンサート会場銃乱射事件(モスクワこうがいコンサートかいじょうじゅうらんしゃじけん)とは、2024年3月22日にロシアのモスクワ市郊外にあるモスクワ州クラスノゴルスク[注釈 1]のコンサートホール、クロッカス・シティ・ホールで銃が乱射されたテロ事件である[3]。この事件直後、アマーク通信のテレグラムを通じISKPが犯行声明を出している[1]。
概要 モスクワ郊外コンサート会場銃乱射事件, 場所 ...
モスクワ郊外コンサート会場銃乱射事件 | |
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事件により屋根が崩壊したクロッカス・シティ・ホール | |
場所 | ロシア・モスクワ州クラスノゴルスク(クロッカス・シティ・ホール) |
座標 | 北緯55度49分33秒 東経37度23分25秒 |
日付 |
2024年3月22日 夜 (MSK) |
標的 | コンサート会場 |
攻撃手段 | 銃乱射 |
死亡者 | 144人 |
負傷者 | 551人以上 |
損害 | 会場の屋根が崩落[1] |
犯人 | ISKPによる犯行声明 |
容疑者 | 銃乱射、虐殺、爆撃、放火、大量殺人 |
動機 | 不明[2] |
攻撃側人数 | 少なくとも11人 |
対処 | 当局により実行犯4人含む犯人11人を拘束 |
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ホールではロシアのロックバンド「ピクニック」が公演を開始しようとしていたところであり、武装した4名が集まった約6,000人の観客に対し銃乱射を行い、焼夷装置を用い会場を炎上させた[4]。武装集団は会場から自動車で逃走したが、路上に設置された監視カメラに捉えられたことで、翌3月23日、実行犯4名を含む計11名がロシア連邦保安庁(FSB)によってウクライナ国境に近いブリャンスク州で拘束された[5][6][7]。このテロによる死者は少なくとも144人に達しており[8]、負傷者は少なくとも182人を超えると推計されている[9]。これは、2004年に発生したベスラン学校占拠事件以降、ロシアで最悪の規模となるテロ攻撃である[10]。
ロシア外務省はこの事件をテロ行為であると非難している[11]。ウクライナ戦争に動員されているイスラム教徒たちの間で「この戦争はプーチンの戦争であって、関係のない我々が巻き込まれている」という反感が高まっていたと指摘される。ロシア国営メディアやウラジーミル・プーチン大統領含む当局者はこの事件にウクライナの関与を主張しているが、証拠は一切公表されておらず、ウクライナ側は関与を否定している[5]。