全能者ハリストス
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全能者ハリストス[2](ギリシア語: Παντοκράτωρ, ロシア語: Вседержи́тель もしくは Пантокра́тор)は、イイスス・ハリストス(イエス・キリストのギリシャ語読みに由来する、日本正教会で用いられる転写)のイコンにおける主要な形式であり、ハリストスが天上の王であり審判者である事を示しているものである。デイシスの一部から発展した形式である[3][リンク切れ]。ギリシャ語からそのままパントクラトール[4]と転写される事もある。ロシア語では"Спас Вседержитель"(救世主全能者)とも呼ばれる。
主に正教会で用いられるが、ビザンティン美術の影響を受けた西方教会においても用いられない訳ではない。また、「全能者ハリストス」はイコンの名として使われる事が多いが、全能者ハリストス(全能のキリスト)といった敬称そのものが使われる場面は、イコンに限定されない。また、「全能者」は至聖三者のうち、神父(かみちち)に対する称号でもある。