前震
本震に先だって起こる地震 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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前震(ぜんしん、英: foreshock)とは、特定の時間と地域でバラツキと群れをなして発生する一連の地震活動において、発生した地震の最も大きな揺れを本震とした際に本震に先だって起こっていた地震のことである[1]。しかし、定義は明確で無く[1]現在の科学技術では活動の最中に前震か本震かは判断できず[2]、解析後に判明する。
多くの地震では、突然発生する最も大きな規模の本震の後に規模の小さな余震が生じる「本震-余震型」の推移を経る。しかし、実際には大きさ自体はさまざまで、時に本震と見まちがう場合もある。また、地域差があり全ての大地震に対して先行して発生するとは限らない[3]。例えば、東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震の前震(三陸沖地震)はM7.3(最大震度5弱)、平成28年熊本地震はM6.5(最大震度7)であった。この2つの地震で、当初本震として発表されたものが、のちに前震であったと修正された。 尚、現在の気象庁は前震・本震という定義を無くし、すべての揺れを“地震”と呼ぶ様にして紛らわしくない表記へ変更されている。