多孔菌
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多孔菌(Polypores)は、多孔質で硬質な皮状のキノコのグループである。傘の形状はイグチ科のものに似るが、明瞭な柄を欠く。両グループのキノコのより専門的な判別法としては、多孔菌は傘下面の胞子形成組織(子実層托)が連続的でなく管孔状ということがある。多孔菌の多くは "bracket fungus" と呼ばれる棚型(いわゆるサルノコシカケのような形)のキノコである。
このような多孔菌と呼ばれるキノコは、担子菌門の高次分類の中で、様々な系統において独立に進化・出現した多系統群である。多くの多孔菌のキノコは多孔菌目(Polyporales)に含まれるが、他のグループに属するものもある。
多孔菌はよく朽ち木に見られる[1]。多孔菌自身は腐敗に対するある程度の抵抗性を持っており、しばしば菌体にコケが生えるほどの長期に渡り残存する。多孔菌科のキノコは繊維質で強靭な種が多いため食用となる種は限られる。