夜桜美人図
肉筆浮世絵 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
『夜桜美人図』(よざくらびじんず、『春夜美人図』とも[1])は、江戸時代後期の浮世絵師、葛飾応為の手によるものと伝えられる肉筆浮世絵である[2]。落款、印章が無いため、正確には作者不詳の作品となるが、作風などから応為の手によるものであるという見解が通説となっている[1]。美術史家の安村敏信は、本作品について「日本の絵画史上、光と影を本格的に扱った重要な作品」と評している[3]。
概要 作者, 製作年 ...
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満天の星空の下で若い女性が短冊と筆を持ち、灯篭の灯りを頼りに何かをしたためようとする光景を描いている[4]。夜空の星は等級を意識した描き分けが行われている[4]。本作品のモデルについて美術史家の秋田達也は、元禄時代の歌人秋色女でないかと考証している[2]。