水酸化セシウム
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水酸化セシウム(すいさんかセシウム、Caesium hydroxide / Cesium hydroxide、CsOH)は、セシウムの水酸化物であり、水溶液中では最も著しい強塩基の一種である。
概要 水酸化セシウム, 識別情報 ...
水酸化セシウム | |
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水酸化セシウム | |
別称 水酸化セシウム(I) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 21351-79-1, 35103-79-8(一水和物) |
特性 | |
化学式 | CsOH |
モル質量 | 149.9128 g mol-1 |
外観 | 無色の固体, 吸湿性 |
密度 | 3.675 g cm−3, 固体 |
融点 |
272.3 ℃ |
沸点 |
990 ℃ |
水への溶解度 | 395 g/100 cm3 (15 ℃) |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−417.23 kJ mol-1[1] |
標準モルエントロピー S |
98.74 J mol-1K-1 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | ICSC 1592 |
主な危険性 | C: 腐食性 |
Rフレーズ | R22, R35 |
Sフレーズ | S26, S36/37/39, S45 |
関連する物質 | |
その他の陽イオン | 水酸化リチウム; 水酸化ナトリウム; 水酸化カリウム; 水酸化ルビジウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
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無水物および一水和物が存在するが、純度95%程度の一水和物(CsOH含有率約85%)が市販されており、水に対する強い親和力のため水和物から水を除くことは困難である。水酸化カリウムと同程度あるいはそれ以上の強塩基であるにも拘わらず、現在のところ日本の法令による劇物としての指定はない。