現像
銀塩写真において、露光によって撮影された写真・映画の感光材料を薬品で処理して、画像・映像を可視化させること / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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現像(げんぞう)とは、銀塩写真において、露光することによって撮影された写真・映画の感光材料(フィルム・乾板・印画紙)を薬品(現像液)で処理して、画像・映像(潜像)を出現・可視化(顕像)させることである[1][2][3]。
この定義は、英語等でいう developing [4]であって、日本語では、英語でいう processing の指す範囲、つまり、 developing から fixing (定着)まで(現像を開始したフィルムが感光性を失い安定するまで)の一連の工程を指す[5][6]。したがって、広義の「現像」を日本語でもプロセスとも呼ぶ[5]。
デジタルカメラの場合、RAWデータ(イメージセンサで発生した情報をほぼそのまま保存した「生の」データ)から画像を生成し、JPEGやTIFFなどの一般的な画像フォーマットに変換(および目的によってはレタッチなども含む)する処理・過程を「現像」という[1][2]。詳細は「RAW現像」の節および「RAW画像」を参照。
なお、半導体素子等の分野のフォトリソグラフィでも、現像の語を用いるが[6]、こちらについてはフォトリソグラフィ#現像・リンスを参照のこと。
本項では主に、デジタルな「現像」ではなく、フィルム等の感光材料を化学的に処理するものを扱う。