福建台湾省
清の省 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
福建台湾省(繁: 福建臺灣省、満洲語: ᡶ᠋ᡠᡤᡳᠶᠠᠨ
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ᡤᠣᠯᠣ、メレンドルフ式転写: fugiyan taiwan golo)は、清代の台湾に存在した省。略して台湾省(繁: 臺灣省、満洲語: ᡨ᠋ᠠᡳ᠌ᠸᠠᠨ
ᡤᠣᠯᠣ、メレンドルフ式転写: taiwan golo)とも称した。台湾府、台北府(中国語版)、台南府(中国語版)、台東直隷州(中国語版)を管轄区域とし、現在の中華民国の実効支配地域(台湾地区)から福建省、東沙諸島、太平島、中洲島を除いた領域に相当する。
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清朝政府は1885年(光緒11年)に福建省を分割して新たに福建台湾省を設置することを命じたが、劉銘伝は省の設置はまだ時期尚早と考えた。最終的に1887年(光緒13年)に省の設置が実行に移され、1888年(光緒14年)に劉銘伝が初代福建台湾巡撫に任命された[1]。『清史稿』の『地理志』では福建台湾省の成立時期を1887年としており[2]、1886年1月20日に台湾総糧台が県丞の丞姜紹に銀を寄贈した際の受領書にも「福建省台北府新竹県」と記されている[1]。しかし、『清史稿』の『徳宗本紀』では福建台湾省の成立日時が1885年10月12日とされており、『疆臣年表』でも劉銘伝が台湾巡撫に任命されたのはこの日であると記されている[2]。