若い貴紳の肖像
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『若い貴紳の肖像』(わかいきしんのしょうぞう、西: Retrato de caballero joven、英: Portrait of a Young Nobleman)は、クレタ島出身のマニエリスム期スペインの巨匠エル・グレコが1600–1605年にキャンバス上に油彩で描いた肖像画である[1][2]。長い間、作品は詩人のバルタサール・エリシオ・デ・メディニーリャ(英語版)を表したものだと考えられていたが、現在では否定されており、モデルは不明である[1][2]。この肖像画は、エル・グレコがヴェネツィアにいた間に知っていたティツィアーノとティントレットの肖像画に影響を受けていると思われる。1834年以降、マドリードのプラド美術館に所蔵されている[1][2]。