近代能楽集
三島由紀夫の戯曲集 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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『近代能楽集』(きんだいのうがくしゅう)は、三島由紀夫の戯曲集。能の謡曲を近代劇に翻案したもので、国内のみならず海外でも舞台芸術として好評な作品群である[1]。自由に時間と空間を超える能楽の特質を生かし、独自の前衛的世界を醸し出しているこれらの作品群は、写実的な近代演劇では描ききれない形而上学的な主題や、純化した人間の情念を象徴的に表現している[2][3][1]。
概要 近代能楽集, 訳題 ...
近代能楽集 | |
---|---|
訳題 | Modern Noh Plays |
作者 | 三島由紀夫 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 戯曲集 |
刊本情報 | |
出版元 | 新潮社 |
出版年月日 | 1956年4月30日 |
総ページ数 | 212 |
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術 | |
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1956年(昭和31年)4月30日に新潮社より刊行されたものには、「邯鄲(かんたん)」「綾の鼓(あやのつづみ)」「卒塔婆小町(そとばこまち)」「葵上(あおいのうえ)」「班女(はんじょ)」の5曲が収録され、1968年(昭和43年)3月25日刊行の新潮文庫版には、「道成寺(どうじょうじ)」「熊野(ゆや)」「弱法師(よろぼし)」の3曲を加えた全8曲が収録された。「源氏供養(げんじくよう)」という9作目も発表されたが、三島が自分の意思で廃曲とした[4][5]。
翻訳版はドナルド・キーン訳(英題:Five Modern Noh Plays)をはじめ、イタリア(伊題:Cinque nō moderni)、フランス(仏題:Cinq nôs modernes)など世界各国で行われている[6]。